管理会社に○○すぎない、△△すぎない

―「ちょうどいい関係」を整える ―

こんにちは、大家さん応援隊スタッフです。
2月のテーマは、空室・修繕・管理など、判断が揺れやすい場面で
「迷わないための整え方」をお届けしています。

前々回は「空室」、前回は「修繕」。
今回は、賃貸経営の“日常運用”を支えてくれている
管理会社との付き合い方です。

管理会社の話になると、悩みは大体この二極化しています。

任せているのに、思ったほど動いてくれない
結局こちらが全部判断していて、疲れてしまう

どちらの悩みも根っこは同じで、
役割分担(=判断の境界線)が曖昧になっていることが原因になりやすいです。

管理会社はあくまで“委託先”であると同時に、
賃貸経営の運用を一緒に回す“共同体(運用者)”でもあります。
ここを整理できると、感情の摩耗が一気に減ります。

まず整えたいのは「任せる」と「決める」の線引き

管理会社に任せられるのは、基本的に「作業」と「報告」です。
一方で、大家さんが握るべきなのは「基準」と「判断」です。

例えばこんなイメージです。

任せる(管理会社)
・募集掲載の更新、反響の報告
・内見調整、申込の事務手続き
・入居者からの一次受付、状況整理
・修繕手配(ただし上限やルールの範囲内)

決める(大家さん)
・家賃や条件を動かす基準
・修繕の予算上限、優先順位
・例外対応の可否(特別値引き等
・トラブル時の方針(どこまで対応するか)

ここが曖昧だと、
管理会社は“遠慮して動かない”か、“勝手に進める”のどちらかになりがちです。
結果、大家さん側もモヤモヤが増えます。

月1回だけ「見る数字」を固定すると、迷いが減る

管理会社を味方にするコツは、
毎回細かく口を出すことではありません。
逆に、何も見ないことでもありません。

おすすめは、月1回だけ、見る指標を固定することです。
たとえば、以下の4つが現場では扱いやすいです。

  • 反響数(見られているか)
  • 内見数(興味を持たれているか)
  • 申込数(決断されているか)
  • クレーム・要望件数(運用が荒れていないか)

数字は完璧でなくて構いません。
“傾向”が分かれば十分です。

この作業を毎月見ていると、
「今、何が起きているか」を感情ではなく事実で捉えられます。
管理会社との会話も、グッと建設的になります。

管理会社に確認すべき「質問テンプレ」3つ

管理会社に指示を出す前に、まずは質問の質を整える。
これだけで関係が良くなることが多いです。

1)空室が出たら
「反響・内見・申込のどこが詰まっていますか?」
→ “感想”ではなく“位置”を特定できます。

2)修繕提案が来たら
「これは安全性/入居維持/募集力のどれが目的ですか?」
前回の判断軸とつながります。

3)入居者要望が来たら
「一次対応の結果、事実として何が分かっていますか?」
→ 感情のぶつかり合いを避けられます。

この3つを“”にするだけで、
管理会社からの報告が整い、大家さんの判断も楽になります。

管理会社との関係は、
「合う・合わない」以前に、
こちらの整え方で改善する余地が大きい分野です。

任せすぎると不安になる。
抱え込みすぎると疲れる。

だからこそ、
任せる範囲と判断基準だけを先に整える。
それが、ちょうどいい関係への最短ルートです。

本日の一言

管理会社を味方にする鍵は、作業ではなく「判断の線引き」を整えること。


次回は今月(2月)扱った
空室・修繕・管理の3テーマを、迷いを減らす「基準」について整理してお送りします。