【数字と判断軸を整えて迷わない賃貸経営】

こんにちは、大家さん応援隊スタッフです。
前回は、法人化は節税だけを目的に考えるものではなく、不動産賃貸を一つの事業として経営していくための判断であることを紹介してきました。
今回は、その続きです。
実際に法人化を考えるとき、よく受ける質問があります。
「私は法人化した方がいいのでしょうか」
この質問に対して、「はい」「いいえ」と簡単に答えることはできません。
なぜなら、法人化には向いているケースと、慎重に考えた方がよいケースがあるからです。
まず知っておきたいのは、法人化は物件数だけで決まるものではないということです。
本当に見るべきなのは、
・現在の収益
・今後の投資計画
・借入の状況
そして、家賃収入をどのように活用していきたいかです。
ここで一つ考えていただきたいことがあります。
毎月の家賃収入は、どのように使っていますか。
生活費として使うことが中心なのか。
それとも、修繕費や次の物件購入資金として積み立てているのか。
この違いは、法人化を考えるうえで一つの判断材料になります。
例えば、家賃収入を再投資に回しながら、今後も賃貸経営を発展させたいと考えている方です。
・修繕資金を計画的に積み立てる
・新しい物件を購入するための自己資金を準備する
・借入返済を進めながら、資産を少しずつ増やしていく
このように、家賃収入を事業のために活用していくのであれば、法人という仕組みが経営しやすくなることがあります。
一方で、家賃収入を生活費として使う割合が大きく、今後も規模を大きく変える予定がない場合は、個人で所有した方が管理しやすいケースもあります。
どちらが正しいということではありません。
大切なのは、
家賃収入を生活費として考えるのか、それとも事業資金として育てていくのか
という視点です。
相談を受けていると、
「知人が法人化したので自分も考えている」
という声を聞くことがあります。
もちろん情報交換は大切です。
しかし、不動産の規模も、借入状況も、年齢も、目指す経営の形も人それぞれです。
他の大家さんに合った方法が、そのまま自分にも合うとは限りません。
法人化は、周りに合わせて決めるものではなく、自分の賃貸経営を基準に判断するものです。
ちょっとひと言
家賃収入は、毎月入ってくるお金です。
だからこそ、生活費として使うことだけを考えてしまいがちです。
でも、少し見方を変えてみてください。
その家賃収入は、次の修繕につながるお金かもしれません。
次の物件取得につながるお金かもしれません。
家賃収入を「使うお金」ではなく、「育てるお金」と考えるようになると、賃貸経営の景色は少しずつ変わってきます。
ここで、簡単に振り返ってみましょう。
・法人化の目的が明確になっている
・家賃収入を生活費と事業資金に分けて考えている
・今後の賃貸経営の方向性をイメージできている
・周囲ではなく、自分の経営を基準に判断している
すべて当てはまらなくても問題ありません。
「これから考えてみよう」と思える項目があれば、それが次の一歩になります。
本日の一言
法人化は、家賃収入を「生活費」ではなく「事業資金」として考え始めたときに検討する価値がある。
次回は、
「個人と法人のお金を混同しないために」
というテーマでお届けします。