家賃を下げる前にできる「募集条件」の見直し

こんにちは、大家さん応援隊スタッフです。
5月は、賃貸経営の中でも判断が揺れやすい「賃料と募集条件」について見ていきます。

前回は、家賃を下げる前に、まず

反響・内見・申込み

のどこで止まっているのかを確認する、という話をしました。

今回はその続きです。

空室が続いたとき、すぐに家賃を下げるのではなく、
その前に確認したい 募集条件の見直し についてご紹介します。

 

空室が長引くと、どうしても

「家賃が高いのではないか?」

と考えたくなります。

もちろん、家賃が原因になっているケースもあります。

ただし、実務では家賃そのものよりも、
募集条件の見え方 が原因になっていることも少なくありません。

たとえば、

・初期費用が高く見える
・礼金が重たく感じられる
・フリーレントがなく、比較で弱く見える
・保証会社や契約条件が分かりにくい

こうした条件が、
入居希望者の判断に影響していることがあります。

 

ここで大切なのは、
家賃を下げる前に、
どの条件が負担に見えているのかを明確にすることです。

同じ月額家賃でも、
初期費用の印象が重いと、
問い合わせや内見につながりにくくなります。

反対に、家賃はそのままでも、
条件の見せ方や組み合わせを変えるだけで、
検討されやすくなることもあります。

 

募集条件を見るときは、
次の3つに分けると判断しやすくなります。

1)初期費用の負担感

まず確認したいのは、
契約時にどれくらい費用がかかるかです。

敷金、礼金、仲介手数料、保証料、火災保険料。
入居希望者は、月額家賃だけではなく、
最初に必要な総額を見ています。

家賃を下げる前に、
初期費用が重たく見えていないかを確認することが大切です。

 

2)比較されたときの条件

次に見るのは、
競合物件と並んだときの印象です。

家賃が同じでも、
片方は礼金なし、もう片方は礼金1か月。
片方はフリーレントあり、もう片方はなし。

この違いだけで、
入居希望者の印象は変わります。

ここで大切なのは、
安くすることではなく、
比較されたときに選ばれる理由があるかです。

 

3)条件の分かりやすさ

意外と見落とされるのが、
募集条件の分かりやすさです。

条件が複雑だったり、
説明が分かりにくかったりすると、
検討の途中で離脱されることがあります。

入居希望者にとって、
「この物件は分かりやすい」
という印象は、思っている以上に大切です。

 

ここまでを踏まえると、
募集条件の見直しは、
単なる値引きではありません。

入居希望者が判断しやすい状態にすることです。

家賃を下げる判断は、
そのあとでも遅くありません。

 

逆に、やってしまいがちな流れはこうです。

・決まらないから家賃を下げる
・さらに決まらないから条件を足す
・結果として、何が効いたのか分からなくなる

これでは、次の募集時にも同じ迷いが残ります。

だからこそ、
一つずつ確認することが大切です。

 

次の一手をひとつ。

現在の募集条件を、
次の3つに分けて見直してみてください。

・初期費用は重たく見えていないか
・競合と比べて選ばれる理由があるか
・条件は分かりやすく伝わっているか

この3つを見るだけで、
家賃を下げる前にできることが見えてきます。

 

本日の一言

家賃を下げる前に、募集条件の見え方を明確にする。

 

次回は、
同じ家賃でも印象は変わる。募集の「見せ方」を見直す
というテーマでお届けします。