(設備・契約・連絡体制の事前点検)

皆さま、今年も一年お疲れさまでした。
年末2回に渡って賃貸経営の準備についてお送りしました。
年末年始は、業者手配や連絡体制が通常よりとても制約を受けやすい時期です。
だからこそ、同じ不具合でも収束までの時間とコストが増えやすい。
大家さん応援隊スタッフ一同、この時期を穏やかに越えるための“実務の備え”を、整理してお届けします。
賃貸経営にトラブルはつきものです。
重要なのは、発生をゼロにすること以上に、
「発生したときに被害を最小化し、収束を早める仕組みを持つ」こと。
年末にできる事前点検は、まさにそこに効きます。
最優先は、生活影響の大きい設備の確認です。
給湯器、エアコン、水回り。ここは不具合が出ると、入居者満足に直結します。
特に冬場は給湯器の不調が顕在化しやすく、対応の優先順位が上がります。
年末にやるべきは、完璧な点検よりも「リスクの見える化」です。
設置年数、型番、修理履歴、不調の兆候。
ここが把握できているだけで、発生時の初動が速くなり、手配の精度も上がります。
次に、連絡網と一次対応フローの整備です。
トラブルが長引く原因は、技術的な難しさより「連絡の迷子」になっているケースが少なくありません。
管理会社、提携業者、保険会社、保証会社。
夜間休日の窓口も含めて、連絡先と担当範囲を整理します。
あわせて、オーナー側が一次対応で確認すべき情報もテンプレ化しておくと実務が締まります。
発生日時、場所、状況、写真の有無、止水可否、近隣影響の有無。
これだけで、現場の往復が減り、収束が早まります。
最後に、契約書・特約・運用ルールの棚卸しです。
退去精算、原状回復、設備の責任範囲、残置物、短期解約違約金、喫煙・ペット・騒音などのルール。
ここが曖昧だと、トラブル時に論点整理が難しくなり、コミュニケーションコストが増えます。
書面と実務運用が一致しているか、年末に一度確認しておくと、いざという時の説明がスムーズになります。
保険についても、加入しているだけでなく、補償範囲・免責・連絡手順を再確認しておくと手戻りが減ります。

今スグやること
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給湯器の設置年数・型番を確認(不明なら写真を撮って保管)
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緊急連絡先を1枚にまとめる:管理会社/設備業者/鍵/保険窓口
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契約書・特約のうち「退去時精算」「設備の責任範囲」だけ目を通し、曖昧なら来年の見直しメモを残す
※“今すぐ直す”より、“論点を先に把握する”だけで実務がラクになります。
今回を含めて(3回)お伝えしたかったのは、
この年末の準備は「派手ではないが、(運営に)確実に効く」ということです。
→ 数字を整える
→ 来期の収益を先に作る
→ 対応体制を整える
この順番で淡々と進めれば、年明けの繁忙期でも判断が速く、賃貸経営が安定します。
是非、取り組んでみてください。
では良い年をお迎えください。