【その支出、「今やる理由」はありますか?】

こんにちは、大家さん応援隊スタッフです。

前回は、賃貸経営で「やった方がよいこと」が複数あるとき、全部を同時に進める必要はないという話をしました。

では、実際に一つの支出を検討するとき、何を基準に判断すればよいのでしょうか。

今回は、「今、お金を使う理由」について考えてみます。

今日のポイント

・支出の目的を明確にする
・先送りした場合の影響を確認する
・金額だけでなく、実施する時期も判断する

 

■「必要だから」と「今必要だから」は違う

例えば、管理会社から次のような提案があったとします。

・共用廊下の照明が故障している
・古くなったエアコンを交換したい
・空室の設備を新しくして募集力を高めたい

どれも賃貸経営に関係する内容です。

しかし、同じ基準で判断するものではありません。

共用廊下の照明が故障しているなら、入居者の安全に関わります。現場の状況を確認し、速やかに対応する必要があります。

一方、古くなっていても正常に動作しているエアコンなら、使用状況や点検結果を踏まえて交換時期を検討できます。

もちろん、安全上の問題や故障の兆候があれば話は別です。

大切なのは、何のための支出なのかを先に確認することです。

 

■見積金額だけで判断しない

例えば、家賃8万円の部屋が空室になっているとします。

空室期間が1か月延びれば、単純計算で8万円の家賃収入を得る機会が失われます。

だからといって、高額な設備交換をすれば必ず早く決まるわけではありません。

・募集写真を撮り直す
・室内清掃の状態を見直す
・内見時の印象を確認する

など、比較的少ない費用で改善できることもあります。

一方、設備そのものが入居希望者から敬遠される原因になっているなら、交換を検討する理由があります。

ここで確認したいのは、

・何を改善するための支出なのか
・その支出でどのような効果が期待できるか
・費用と期待できる効果が見合っているか

ということです。

金額の大小だけでは、支出の必要性は判断できません。

 

■先送りするなら、次の確認時期を決める

今すぐ実施しないと判断した場合でも、そのまま忘れてしまってはいけません。

例えば、設備の交換を見送るなら、

「半年後に状態を再確認する」

「次の退去時に交換を検討する」

など、判断を見直す時期を決めておきます。

ただし、不具合が発生した場合は、その時点で対応を見直す必要があります。

先送りは、放置することではありません。

今は実施しない理由と、次に確認する時期を明確にしておくことが大切です。

 

■支出の判断には理由を残す

賃貸経営では、管理会社や工事業者からさまざまな提案を受けます。

その都度、提案されたから実施するのではなく、

「なぜ今必要なのか」

「今でなくてもよい理由は何か」

この2つを確認してみてください。

判断の理由が明確になれば、次に似たような提案があったときにも役立ちます。

次回は、複数の支出が重なったとき、限られた資金をどこから使うかについて考えていきます。

 

今日のひと言

お金を使う前に、「何のために、なぜ今なのか」を確認する。それが無駄な支出を防ぐ第一歩です。